
血痰(咳と一緒に血が出る)
お電話・お問い合わせ準備中
WEB予約咳と一緒に血が混じる血痰は、多くの方が不安や驚きを感じてしまう症状です。「一時的なものだろう」「強く咳をしたせいかな」と思って放置してしまう方もいらっしゃいますが、血痰は肺や気道の異常を知らせる重要なサインであることもあります。当院では、内科・消化器内科の観点から血痰の原因を丁寧に診断し、必要に応じて専門的な検査・治療へとつなげています。
血痰は、主に呼吸器の粘膜からの出血によって起こります。咳が強く出ることで毛細血管が傷つくこともありますが、以下のような疾患が背景にあることもあります。
胃酸の逆流が食道や咽頭を刺激し、粘膜が傷ついて微細な出血が生じ、血が痰に混じることがあります。咳やのどの違和感を伴う場合があります。
胃酸や薬剤による刺激で食道粘膜がただれたり潰瘍を形成すると、出血が起こり、唾液や痰に血が混じることがあります。
肝硬変などにより発生する食道の静脈瘤が破れると、吐血や血痰のような症状が見られることがあります。緊急性の高い疾患です。
激しい嘔吐や咳によって、食道と胃の接合部が裂けて出血を起こす状態で、吐血や血の混じった痰のようなものが出ることがあります。
腫瘍の表面から出血することで、唾液や痰に血が混じることがあります。長引く症状や嚥下困難、声のかすれなどにも注意が必要です。
繰り返す血痰がある
発熱や咳、胸の痛みを伴う
息苦しさ・呼吸困難を感じる
喫煙歴があり、咳が慢性化している
体重減少や倦怠感などが続いている
胃の不快感や黒っぽい便(消化管出血のサイン)がある
血の量が少なくても、原因が重大な疾患であることがあります。「血痰=危険信号」ととらえ、早期の診断を行うことが大切です。
血液検査(炎症反応・感染症・貧血・凝固異常など)
胸部レントゲン検査
胸部CT検査(必要に応じて提携医療機関にて実施)
呼吸機能検査
呼吸器専門医への紹介(精密検査など)
胃カメラ(上部内視鏡)による確認(消化器由来の可能性がある場合)
咳と一緒に血が出るという症状は、誰もが驚くものですが、その背景に重大な疾患が潜んでいることも少なくありません。血痰は、体が発している1つのサインです。「風邪だと思っていたのに、なかなか治らない」「繰り返す咳と血痰が気になる」といった方は、ぜひ一度ご相談ください。
TOP