
これまでに大腸カメラ検査を受けて内視鏡検査が苦手な方へ
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大腸内視鏡検査(いわゆる「大腸カメラ」)は、⽇本で増加傾向にある⼤腸がんをはじめ、ポリープや炎症性腸疾患などを早期に⾒つけ、治療につなげるために欠かせない検査です。ポリープの段階で発⾒できれば、内視鏡でその場で切除し、がん化を防げる可能性が⾼まります。それにもかかわらず、「痛そう」「恥ずかしい」「下剤がつらい」といったイメージが先⾏し、検査をためらう⽅が多いのも事実です。
実際に当院へいらっしゃる患者様からは「以前の検査がつらくてトラウマになった」「下剤を飲み切れず検査を断念した」といった声をよく伺います。過去のつらい体験や不安が積み重なると、「健康のために必要」と頭では理解していても、⾜が遠のいてしまうものです。しかし、症状のない早期段階こそ発⾒率が⾼く、治療の負担も少なく済むことを忘れてはいけません。
当院では「検査=つらい」という従来のイメージをくつがえし、なるべく楽に、そして安心して受けていただける体制づくりに全力で取り組んでいます。次章からは、特にご相談が多い「下剤」「検査着」への抵抗感と、その解決策について詳しくご紹介します。
「検査前に大量の下剤を飲むのがつらい」「途中で気持ち悪くなって飲み切れない」——大腸カメラに対してこうした不安を抱く⽅は少なくありません。実際、従来の下剤(腸管洗浄剤)は約2リットルもの量を短時間に飲む必要があり、味や匂いが苦⼿な場合には嘔気や腹部膨満感でリタイアしてしまうケースも見受けられました。
当院では、こうしたご負担を軽減するために「低容量タイプの下剤」を複数ご⽤意しています。従来の半分以下の量で済む製剤や、レモン風味で飲みやすく改良された製剤などを症状・体格・既往歴に応じて選択。さらに、前処置を院内で⾏う「院内服用コース」と、ご自宅でゆっくり服用できる「自宅服用コース」を⽤意し、ライフスタイルに合わせてお選びいただけます。
院内服用コースでは専⽤リクライニングチェアのあるリカバリールームを完備。看護師がこまめに様⼦を確認し、吐き気止めや温かいブランケットをご提供するなどサポート体制を整えています。嘔気を感じにくくなる「温めた下剤」や、味覚をリセットしやすいスポーツドリンク・白湯の併用もおすすめです。
一方、自宅服用コースを選択された方には、前⽇夜から当⽇朝にかけた具体的な服用スケジュールをイラスト入りのガイドブックでご説明。服用のタイミングをスマホで通知するリマインダーアプリもご案内し、「うっかり飲み忘れ」を防ぎます。さらに、LINEチャットを通じてリアルタイムで質問できる体制を整え、腹痛・嘔気などのトラブルにも迅速に対応しています。
どうしても飲み切れない、あるいは⽔分制限のある疾患をお持ちの⽅には、腸管洗浄機(ウォッシャー)を用いた洗浄法や点滴で腸内を整えるオプションも。これらは医師の判断が必要となるため、診察時にお気軽にご相談ください。
「背中が開いていて恥ずかしい」「薄手で寒い」「サイズが合わず落ち着かない」——検査着に対するこうした抵抗感が、内視鏡検査を敬遠する大きなハードルになっていると当院は考えています。とくに初めて検査を受ける⽅や、過去に病院の“紙のガウン”で不安な思いをされた⽅ほど、検査室に入るまでの緊張が高まりがちです。
当院では、肌触りとプライバシーを重視したオリジナル検査着を採用しています。伸縮性に富む高密度コットンを使用し、下着のラインが透けにくい厚みを確保。背面はマジックテープ式の二重構造になっており、検査中だけ最小限の開口部を確保できるため「下着を脱いで丸裸になるようで恥ずかしい」というご不安を大幅に軽減できます。
また、サイズはS〜3Lまで7段階。体格に合わない検査着は動作が制限され、ただでさえ緊張する検査姿勢を取りづらくする原因になります。事前採寸でゆとりのあるサイズをお選びいただくことで、検査台への乗り降りもスムーズに行えます。
こうした取り組みは、単に「おしゃれ」や「快適性」を追求するだけではありません。患者様の羞恥心や体温低下によるストレスを軽減し、腹部の緊張をゆるめて検査を円滑に行うという医学的メリットも期待できます。少しでも不安があれば、スタッフが検査着の着用方法や温度調整アイテムの使い方を丁寧にご案内しますので、遠慮なくお声がけください。
ここまで「下剤」「検査着」への抵抗感を軽減する取り組みをご紹介してきましたが、当院がめざすのは“検査が苦手”という感情そのものを払拭することです。そのために、ハード・ソフトの両面から次の5つのこだわりを徹底しています。
年齢・体格・既往症・普段の睡眠リズムを考慮し、鎮静剤の種類と投与量を個別に設計します。専属の麻酔担当医がモニターで呼吸・心拍をリアルタイム監視するため、過度な眠気や呼吸抑制のリスクを最小限に抑制。多くの患者様が「気付いたら終わっていた」と驚かれます。
従来より直径が約20%細い経鼻サイズのスコープを大腸検査用に独自カスタマイズ。腸壁への圧迫感を抑え、曲がり角が多い大腸の走行でもスムーズに進行できます。さらに最新AIが粘膜の微細な色調変化を解析し、医師の見逃し率を大幅に減少。「医師の目+AI」のダブルチェック体制で、早期ポリープも逃しません。
検査中の送気ガスを空気ではなくCO₂(二酸化炭素)に変更。CO₂は腸管から速やかに吸収され呼気として排出されるため、検査後の膨満感やげっぷが格段に少なくなります。さらに、腸管を水で満たしながら進むウォーターマッピング法を併用することで、スコープの接触痛も抑えられます。
「ポリープが見つかったら再来院が必要なの?」というご不安に応えるため、5mm前後までの良性ポリープなら検査中にワンストップ切除。病理検査は1週間で結果をオンライン診療またはLINEにてご報告します。治療の先延ばしを防ぎ、再度下剤を飲む二度手間もありません。
鎮静後のふらつきやお腹の違和感など、検査直後だけでなく帰宅後の体調変化にも目を配ることが大切です。「少し痛む」「便に血が混じった」など気になる症状があれば、オンライン診療で簡単に指示を受けられます。さらに、管理栄養士が作成した“腸活レシピ”や運動プログラムを配信し、再発予防も徹底サポートします。
当院は「苦手だから受けない」を「思ったより楽だった。これなら毎年受けてもいい!」など内視鏡検査に対するイメージを少しでも払拭できたらと思っております。
検査にまつわるどんな小さな不安も、ぜひお気軽にご相談ください。あなたの健康寿命を守るために、スタッフ一同、心を込めてお手伝いいたします。
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