
大腸カメラ検査前日の食事の注意点とは
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WEB予約大腸カメラ(大腸内視鏡検査)は、大腸がんやポリープ、炎症性腸疾患などを早期に発見するためにとても有効な検査です。腸の中をカメラで直接観察するため、小さな病変も見逃さずに確認できることが大きな特徴です。
ただし、腸内に食べかすや便が残っていると、カメラでしっかり観察できず、精度が下がってしまう可能性があります。そのため「検査前日の食事制限」や「下剤による腸内洗浄」がとても重要な準備となります。
検査前日に食べるものは、消化に時間がかからず、腸に残渣(食べかす)が残りにくい食品が望ましいとされています。繊維質の多い野菜や海藻、脂っこい食事を摂ると、翌日まで腸内に残ってしまい、視野を妨げる原因となります。
また、検査後も腸は一時的にデリケートな状態になっています。そのため、刺激の強い食事やアルコールをすぐに摂るのは避け、胃腸にやさしい食事を選ぶことが大切です。
「この薬は飲んでいいの?」「水はどのタイミングまで大丈夫?」といった質問は多くの患者様からいただきます。服用中のお薬や基礎疾患の有無によって注意点が変わるため、必ず事前に医師や看護師へご相談ください。
特に糖尿病のお薬や血をサラサラにする薬を服用している方は、検査前後で調整が必要な場合があります。予約の時点でお薬手帳を持参し、確認しておくと安心です。
食品・食材 | 避ける理由 |
---|---|
野菜(キャベツ・ほうれん草・ごぼう・れんこん など) | 食物繊維が多く、腸内に残渣(食べかす)が残りやすい |
きのこ類(しいたけ・しめじ・えのき など) | 繊維が消化されにくく、検査中の視界を妨げる |
海藻類(わかめ・昆布・ひじき など) | 黒い残渣が腸に残りやすく、ポリープとの判別を妨げる |
玄米・雑穀米 | 消化に時間がかかり、腸内に残りやすい |
牛乳・ヨーグルト | 乳糖が消化不良の原因となり、便が白く残る可能性がある |
アルコール類 | 腸を刺激し、下剤の効果に影響を与える |
コーヒー・紅茶などカフェイン飲料 | 腸を刺激し、便が残りやすくなる |
揚げ物・脂っこい料理(天ぷら・フライ・焼き肉 など) | 消化に時間がかかり、腸に長く残ってしまう |
食品・食材 | ポイント・理由 | 調理・摂り方の例 |
---|---|---|
白米・食パン・うどん・そうめん | 消化が良く、腸に残渣が残りにくい主食 | おかゆ、素うどん、軽く焼いた食パン |
白身魚(タラ・カレイなど) | 脂肪が少なく消化にやさしい | 煮る・蒸す・薄味のスープにする |
鶏ささみ・鶏むね肉 | 高たんぱく・低脂肪で消化が良い | 茹でる・蒸す・スープに入れる |
豆腐・卵 | やわらかく消化しやすい | 湯豆腐・茶碗蒸し・スクランブルエッグ |
じゃがいも・里芋(皮なし) | 繊維が少なく消化しやすい | つぶしてポタージュや煮物にする |
スープ・味噌汁(具なし〜具を細かく) | 水分補給にもなり、腸に残りにくい | 具を細かく切る、または具なしで |
ゼリー飲料・スポーツドリンク | 糖分と水分を効率的に補給できる | 透明なゼリーやイオン飲料がおすすめ |
朝食:食パン(耳なし)、スクランブルエッグ、麦茶
昼食:うどん(消化を助けるため具は少なめ)、湯豆腐
夕食:白米のおかゆ、蒸し鶏ささみ、じゃがいもポタージュ
検査当日は、基本的に絶食となります。前日の夕食を終えてからは固形物を摂らないようにしましょう。ただし、水分はしっかりと補給してください。水・麦茶・透明なスポーツドリンクなどは飲んで大丈夫です。注意が必要なのは、牛乳・ジュース・コーヒー・アルコールなど色のついた飲み物。腸に残ってしまう可能性があるため控えましょう。
普段から服用している薬については、必ず事前に医師に確認しておきましょう。血液をサラサラにする薬や糖尿病のお薬などは、検査前後に中止や調整が必要な場合があります。
また、当日はクリニックから指示された下剤をきちんと服用することが大切です。下剤の飲み方には「前日から分けて飲むタイプ」と「当日の朝にまとめて飲むタイプ」がありますので、必ず指示通りに行ってください。
下剤を飲むと数時間にわたって便意が続きます。そのため、外出は控え、自宅や検査を受ける医療機関で過ごすのが安心です。トイレが近くにない状況は大きな不安につながります。
また、激しい運動や長時間の入浴は体力を消耗するため避けてください。リラックスして過ごし、検査に備えましょう。
「下剤を飲んでも排便が出ない」「強い吐き気や腹痛がある」など、体調に異常を感じた場合はすぐにクリニックへご連絡ください。
検査が予定通り行えない場合や、体調に合わせて対応を変更する必要があることもあります。事前に遠慮なく相談することが、安心して検査を受けるためのポイントです。
前日は絶食ではありません。食べても良い食品を選び、腸に残渣が残らないよう注意することが大切です。白米のおかゆやうどん、豆腐、白身魚などが安心です。
検査後の腸は一時的にデリケートな状態です。最初は消化にやさしい食事から始め、様子を見て徐々に通常の食事に戻すのがおすすめです。
少量であればそのまま検査できる場合もありますが、飲んだ量や時間によっては影響することもあります。必ず当日、医師やスタッフに伝えてください。無理に隠す必要はありません。
一番大切なのは「腸をきれいにすること」です。前日の食事制限と下剤の正しい服用が、検査の成功に直結します。腸がきれいであればあるほど、小さな病変も見つけやすくなります。
食べてはいけない食品を口にしてしまったとき
下剤を飲んでも排便が出ないとき
強い腹痛や吐き気を感じるとき
普段の薬の服用について不安があるとき
このような場合は、遠慮せずにクリニックへご連絡ください。患者様それぞれの体調や状況に合わせて、検査日程の調整や安全な対応方法をご案内します。
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