下剤を飲む理由

大腸カメラ検査を受ける際には下剤（腸管洗浄液）の服用が必須です。大腸内の便を排泄させ、観察しやすくするために必要です。

大腸内に便が残っている状態だとポリープやがんなどの病変を発見する妨げになります。

しかし患者様の多くは下剤について「飲んだことがないからよくわからない」「味が苦手」「大量に飲むのがつらい」「吐いてしまったことがある」とネガティブなイメージを持っている場合があります。

そのため、当院では患者様のニーズに合わせて選択肢を提供し、不安や不快感を最小限に抑えることを目指しています。患者様一人ひとりに合った下剤を選定し、快適な検査の受け入れをサポートしています。

当院の下剤の種類と特徴

下剤の種類	口当たり（味）	飲む量	洗浄力	飲み方
ニフレック	強めの塩味	水に溶解して2L	〇	2時間かけて
サルプレップ	レモン風味	ペットボトル（480ml）を最大2本	◎	480mlのペットボトルを30分かけて1本飲み、その倍量の水分を摂取（検査当日の場合は3時間で、検査前日と当日の服用方法もあり）

ニフレックについて

検査前日に自宅で服用する場合

準備中

検査当日に自宅で服用する場合

準備中

サルプレップについて

検査当日に投与する場合

準備中

検査前日と検査当日の2日間に分割して2回投与する場合

準備中

なぜ大腸カメラ検査の下剤は苦手とされるのか？

大腸カメラ検査を受ける際に、多くの方が「下剤を飲むのがこわい」と感じるのには理由があります。大腸カメラ検査そのものが不安に感じられることに加えて、下剤の飲みにくさや体調への影響が心配されるためです。

特に、初めて検査を受ける方にとっては「苦い」「不味い」といったイメージが先行し、飲むこと自体が辛いと感じることもあります。

下剤の味が苦手（苦い・不味い）

大腸カメラ検査で使用する下剤は、大腸をしっかり洗浄するために電解質を多く含んでいます。そのため、スポーツドリンクのような風味があったり、独特の塩味が強かったりします。特に「苦い」「不味い」と感じる方も多く、一度苦手意識を持ってしまうと、飲むこと自体がストレスになってしまいます。

また、下剤の種類によっては比較的飲みやすいものもありますが、2L前後の大量の液体を短時間で飲む必要があるため、「飲みきれないのでは？」と不安を感じる方も少なくありません。

下剤を飲んだ後の気分の悪さ（吐き気・気分が悪くなる）

下剤を飲み始めると、腸が活発に動き始めるため、人によっては「吐き気」や「気分が悪くなる」ことがあります。特に、もともと胃腸が弱い方や、普段から大量の水分を摂る習慣がない方は、急に大量の液体を飲むことで胃がもたれてしまい、ムカムカしたり、飲み続けるのが辛いと感じることもあります。

また、下剤を飲むペースが速すぎると、胃に負担がかかりやすくなるため、無理に一気に飲まず、少しずつゆっくり飲むことが大切です。

腹痛やトイレの回数が多くなることへの不安（腹痛・辛い）

下剤を飲むと、30分～1時間ほどで排便が始まります。通常は徐々に便が柔らかくなり、最終的に透明な水のような便になるまで続きますが、人によっては「腹痛」が起こることがあります。特に、腸の動きが活発になりすぎると、腹部の違和感や痛みを感じることがあり、「辛い」と思う方もいるでしょう。

また、「何度もトイレに行かなければならない」ということ自体がストレスに感じる方も多く、「このまま外出できないのでは？」「ちゃんと腸がきれいになるのだろうか？」といった不安につながることもあります。

「大腸カメラ」自体の不安と下剤の恐怖（こわい）

大腸カメラ検査を受ける方の中には、「そもそも検査自体がこわい」と感じている方も多いです。そのため、下剤の準備段階から緊張してしまい、余計に飲みにくくなってしまうこともあります。「こんなに大量の液体を飲むなんて大丈夫なのか？」と心配になり、気持ちの面で負担を感じてしまう方も少なくありません。

また、過去に下剤を飲んだ経験があり、「気分が悪くなった」「辛かった」といった記憶があると、次回の検査時にも強い抵抗感を持ってしまいがちです。

その結果、「こわい」「またあの苦い味を飲まなければならないのか」とネガティブなイメージを持ちやすくなります。

当院では幅広い下剤の種類を用意し、患者様にさまざまなニーズに応えたいと考えております。