
日帰り大腸ポリープ切除
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WEB予約大腸ポリープは放置すると大腸がんの原因となることもあり、早期発見・治療が重要です。当院では、経験豊富な医師が最新の内視鏡機器を用いて、安全かつスムーズにポリープ切除を行います。大腸ポリープは自覚症状がほとんどないため、定期的な検査が大切です。大腸ポリープの症状や治療について詳しく説明します。
大腸ポリープとは、大腸の粘膜にできる小さな隆起(できもの)のことを指します。ポ大腸のポリープは、大きく非腫瘍性ポリープと腫瘍性ポリープに分類されます。
非腫瘍性ポリープには、過形成性ポリープ、炎症性ポリープ、過誤腫性ポリープなどがあり、加齢や炎症などが原因とされます。多くは治療の必要がありませんが、大きい場合や症状がある場合には切除を検討します。
一方、腫瘍性ポリープには、良性の大腸腺腫と悪性の大腸がんが含まれます。良性であっても、大腸腺腫は時間の経過とともにがん化する可能性があるため、注意が必要です。特にポリープのサイズが大きくなるほど、そのリスクは高くなるとされています。
そのため、がん化リスクのある大腸腺腫は、良性の段階で早期に切除することが、大腸がんの予防につながります。
多くの場合、ほとんど症状はありません。大きくなると血便など便に血が混じることがあります。
大腸ポリープの原因には、いくつかの要因が関係しています。まず、加齢は大きな要因のひとつです。年齢を重ねるにつれて、大腸ポリープの発生リスクは高くなります。
また、食生活も重要な要素です。特に、高脂肪・低繊維の食事は腸内環境に影響を与え、腸内細菌のバランスが乱れることで、大腸ポリープができやすくなると考えられています。
さらに、遺伝的な要因も関与しています。家族に大腸ポリープや大腸がんの既往がある場合は、そうでない方に比べてポリープができるリスクが高くなることが知られています。
大腸ポリープの検査には「大腸カメラ(大腸内視鏡検査)」を用います。内視鏡を使って腸内を直接観察し、ポリープが見つかった場合には、その場で切除することが可能です。
大腸カメラでは、腸内をきれいにするために事前の食事制限や下剤の服用が必要になります。検査前日の食事は、消化の良いもの(おかゆ、スープなど)にし、繊維の多い食品や脂っこいものは控える必要があります。検査当日は、指定された時間までに下剤を服用し、大腸の中をきれいにします。
2cm以下の小さな大腸ポリープは、内視鏡を用いた日帰り手術で切除が可能です。ポリープ切除後は腸に負担をかけないように、数日間の食事制限が必要になります。特に、刺激の強い食品やアルコールは控えることが大切です。
当院では、内視鏡検査中に発見されたポリープをその場で切除する「内視鏡的ポリープ切除術」を行っています。この方法は次の特徴があります。
安全性が高い:出血などの合併症頻度は0.3%以下と報告されています。
日帰り対応:入院不要で、その日のうちに帰宅可能です。
診察
症状や健康状態を確認し、大腸カメラ検査を推奨します。
検査前準備
前日から食事制限を行い、指定の下剤を服用して腸内をきれいにします。
大腸カメラ検査
内視鏡を使って腸内を観察し、ポリープが見つかればその場で切除します。
手術後の経過観察
手術後はしばらく安静にし、体調が安定したら帰宅できます。
術後の注意点
数日間は消化の良い食事を心がけ、運動や飲酒を控えます。
定期フォロー
切除したポリープの数や大きさに応じて、定期フォローを行います。
手術当日は安静にし、激しい運動・力仕事は控える
消化の良い食事を心がける(おかゆ、スープ、白身魚など)
切除後1週間程度はアルコールを控える
便に血が何度も混じる場合は、当院に相談する
日帰りポリープ切除の費用の目安は以下です。切除したポリープの部位や大きさなどで費用が若干異なります。
3割負担の場合: 21,000〜36,000円程度
2割負担の場合:14,000〜24,000円前後
1割負担の場合:7,000〜12,000円前後
※上記に、診察料、薬剤料、個室使用料などが別途かかります。
がんやポリープを切除する内視鏡の術式にはいくつかの種類があります。代表的なものは「ポリペクトミー」、「内視鏡的粘膜切除術(EMR)」、「内視鏡的粘膜下層剥離術(ESD)」といわれるもので、これらは病変の形や大きさに応じて使い分けられます。
キノコのように茎があるタイプのポリープに用いられます。茎の部分にスネアという金属性の輪をかけて締め付けて切除します。
通電を行わずに切除する方法で、主に小さな病変で行います。術後の出血が少ないといわれています。
高周波を通電しながら切除します。主に茎のあるポリープで行います。
平坦な状態で発生しているタイプのポリープに用いられます。粘膜の下に生理食塩水などの薬液を注入してポリープ全体を持ち上げ、そこにスネアをかけて高周波電流を通電して切除します。ポリープの一部にがんが疑われる場合にはこの方法で一括切除を行います。
20mmを超える大きな病変は、分割切除になってしまうと病変の範囲を正確に診断することが困難になってしまうため、確実な一括切除が必要です。
このような場合は粘膜の下に存在する粘膜下層にヒアルロン酸などの薬液を注入し、ポリープのできている層を持ち上げ、専用の電気メスで周辺の粘膜を切開することで病変を少しずつ剥離して切除します。手技的に難易度が高く、出血や穿孔のリスクも高まるため、通常は病院に入院して行います。当院では実施しておらず、専門の施設へ紹介いたします。
ポリープ切除後に起こる可能性のある合併症として、出血や穿孔(腸に穴が開くこと)があります。
切除後は少量の出血を伴います。処置後最初の1〜2回の排便に血液が混じることは珍しくありませんのでご安心ください。自然に薄くなって普通の便の色に戻るようなら問題ありません。
出血が続く場合や大量に出血する場合は、止血処置が必要となる場合があります。当院へご相談ください。
頻度は極めて低いものの、腸に穴が開くことが報告されています。この場合、急激な強い腹痛や発熱などの症状が出ます。このような症状が出た場合は、すぐに当院へご紹介ください。外科的処置を要する場合は連携の医療機関へご紹介いたします。
安全性の高い処置になりますが、切除後の食事や運動の制限を良く守っていただくことが重要です。
ポリープ切除後は、一定期間経過観察が必要です。切除したポリープの数が多い場合やがんが含まれていた場合には1年後に再検査を行うことをおすすめしています。
当院では、患者様が安心して検査・治療を受けられるよう、丁寧な診察を心がけております。大腸ポリープや大腸カメラに関するご不安があれば、お気軽にご相談ください。当院の医師が、患者様の不安をしっかりと取り除きながら、安心・安全な検査と治療を提供いたします。
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