
便潜血検査で「要精密検査」となった方へ
お電話・お問い合わせ準備中
WEB予約便潜血検査(べんせんけつけんさ)は、大腸がんやポリープなどの早期発見に役立つ検査方法です。この検査では、便に混ざったごく微量の血液を検出することで、消化管の異常を察知します。
日本では、40歳以上を対象に多くの自治体でがん検診として実施されています。
便潜血検査(べんせんけつけんさ)は、採取した便にごく微量な血液が混ざっていないかを確認し、大腸ポリープや大腸がんなどの早期発見につなげるためのスクリーニング検査です。
検査はご自宅で行える点がメリットです。付属スティックで便を軽くこすり取り、専用容器に収納します。便を2日連続で採取し、2回分を提出します。検体は常温で管理でき、検査機関に送られた後、数日以内に結果が判明します。
感度(がんを見つける力):65〜80%
特異度(異常なしと正しく判断する力):90%以上
ただし、早期がんや出血が少ない場合は、見逃すこともあります。
検診結果で「便潜血陽性」と書かれていると、多くの方が「大腸がんかもしれない」と強い不安を覚えます。
しかし、「陽性=がん」とは限りません。陽性とは、「便に血液が混ざっていた可能性がある」ことを示すサインです。
実際にがんと診断されるのは約3〜5%大規模研究によると、便潜血が陽性だった方のうち、実際に大腸カメラで大腸がんと診断される割合は約3〜5%前後です。
一方、ポリープなどの良性病変や出血性痔核、潰瘍性大腸炎といった炎症性疾患がみつかったケースを含めると、30〜40%で何らかの病気が認められます。
いいえ、1回でも「陽性=異常のサイン」と捉えることが大切です。
初期の大腸がんでは、毎回出血するとは限らないため、1回陰性でも見逃される可能性があります。
1回の検査では、
進行がんの約90%
早期がんの約50%
が陽性になります。そのため、早期がんの発見率を高める目的もあり、2日法(2回検査)が推奨されています。
便潜血検査が「ふるい分け」だとすれば、大腸カメラは“直接確認する”ことのできる唯一の検査です。陽性の原因を特定し、必要ならその場で治療も可能です。
大腸カメラでは、先端に高精細カメラが付いた細いスコープを肛門から挿入し、大腸全域をくまなく観察します。がんがあった場合、直接観察し、確定診断のための組織を採取することが出来ます。
大腸がんは時間とともに大きくなっていくと、壁深く浸潤し、リンパ節や肝臓へ転移していきます。がんは、早期発見・早期治療が根治への近道です。便潜血陽性後の適切なタイミングで大腸カメラを受ければ、進行がんへ進む前に治療を完了できる可能性が大きく高まります。
がん化リスクを“検査中に”取り除けるのが大腸カメラならではの強みです。見つかったポリープは、多くの場合その場で切除(ポリペクトミー・EMR)できます。
便潜血陽性の通知を受け取った瞬間から、あなたの体内で何が起きているかは時間が経過しても変わりません。しかし“診断がつくまでの時間”は確実に過ぎていきます。早期発見・早期治療のチャンスを逃さないためには、できる限り早いタイミングで大腸カメラ検査を受けることが理想です。
もしポリープががん化の一歩手前だった場合でも病変が進行するリスクが徐々に高まります。また、半年以上放置すると、大腸がんのうち早期がんの割合が低下したという研究データもあります。
便潜血量が多い/2日法で両方陽性
体重減少や腹痛、便通異常などの自覚症状がある
家族に大腸がん患者がいる、過去にポリープ切除歴がある
「平日は休めない」「検査前の食事制限が心配」とお悩みの方でも、当院では土日検査枠や夕方枠を設け、事前のオンライン診察や、下剤服用を院内・自宅から選べる体制を整えています。
便潜血陽性は“身体からの大切な警告サイン”です。不安な気持ちを抱えたままにせず、まずは当院へお気軽にご連絡ください。
がん診療経験の豊富な医師が皆様一人ひとりの状況を丁寧にお伺いし、最短の日程で大腸カメラ検査をご案内いたします。早めの行動が、あなたの未来の健康を守る大きな一歩となります。
TOP