2026年1月01日
■「やめた方がいい」と分かっていても、やめられない
お酒やタバコについて
「体に良くないのは分かっているけれど、やめられない」
そう感じている方は少なくありません。
内視鏡検査を勧められても、
「お酒とタバコをやめなさい、と言われるから…」
と、受診をためらってしまう方もいらっしゃいます。
しかし、長年がんを内視鏡でみている立場からお伝えしたいのは、
「やめられない人こそ、定期的な検査が大切」 ということです。
■お酒・タバコと消化管がんの関係
お酒やタバコは、喉(のど)のがん・食道がん・胃がん・大腸がんなどのリスク因子として知られています。
特に食道や喉は、アルコールやタバコの影響を直接受けやすい臓器です。
長期間にわたる飲酒や喫煙は、粘膜に慢性的なダメージを与え、がんが発生しやすい状態になると考えられています。
■がんになっても、お酒とタバコをやめられない人は少なくない
私自身、がん専門施設で勤務していた頃、多くの早期の食道がんや喉のがんの患者さんの内視鏡治療を担当してきました。
治療の際には、お酒とタバコのリスクについて説明し、生活習慣の改善をお勧めしていましたが、
『お酒やタバコは、やめられないなあ』
『生活習慣を大きく変えるのが難しい…』
という方も、決して少なくありませんでした。
■それでも「手術をせずに長く過ごせる」患者さんも多くいる
そうしたお酒とタバコをやめられない患者さんの中には、内視鏡治療で一度治癒した後に、時間をおいてまた新たながんが見つかる方もいらっしゃいました。
しかし、定期的に内視鏡検査をすることで、早期にがんを見つけて早期に内視鏡治療を行い、結果的に「手術をせずに長く過ごせた」患者さんを私は数多く経験してきました。
■重要なのは、リスクに応じて定期的に内視鏡検査を受けること
生活習慣を変えられなくても定期的に検査を受けることによって、
・ごく早期の段階でがんが見つかり
・内視鏡による切除治療が可能となり
・大きな手術を受けずに日常生活を続けられた
ということは可能です。 (勿論、残念ながらそうでない人もいらっしゃいますが。)
■やめられない人は、検査を受けたがらない
お酒やタバコをやめられない方に、なぜ検査を受けないのですか?と伺うと、
・『お酒やタバコをやめなさい、と言われるのがつらい』
・『がんが見つかるのが怖い』
・『もう、がんになる覚悟はできてる』
・『自分は大丈夫だと思っている』
といった回答を多くお聞きします。
当クリニックでは必要な説明や助言は行いますが、やめられないことを理由に、怒ったり、過度に厳しい指導をすることはありませんし、検査をお断りすることもありません。
■症状が出る前の検査が重要です
消化管がんは、初期には自覚症状が乏しいことが多く、
・のどの違和感
・胃の不快感
・便の変化
が出た時には、ある程度進行している場合もあります。
だからこそ、症状がない段階や小さな違和感での内視鏡検査が重要になります。
■当院で行っている内視鏡検査について
当院では、早期にがんを発見するために、
・拡大内視鏡を用いた精密な内視鏡検査
・鎮静薬を用いた苦痛軽減に配慮した検査
・リスクに応じた観察
を心がけています。
検査に対する不安がある方も、まずはご相談ください。
■まとめ|やめられなくても「守れる未来」があります
・お酒・タバコは消化管がんや喉のがんのリスク因子
・やめられない人がいるのは自然なこと
・定期的な内視鏡検査で早期発見・早期治療が可能な場合がある
「やめられないから検査しない」のではなく、「やめられないからこそ、検査で守る」という選択肢があります。
お酒やタバコをやめられないという方は、是非、お気軽に当クリニックへご相談ください。
柏駅東口オーク消化器内科・内視鏡クリニック|千葉がんサバイバー支援|胃と大腸の内視鏡・CT検査
本記事は、国立がん研究センター東病院や埼玉県立がんセンターなどのがん専門施設で2000件以上の食道がん・胃がん・大腸がんの内視鏡治療、20000件以上のがんの内視鏡検査を担当してきた柏駅東口オーク消化器・内視鏡クリニック院長が執筆しています。
