
咽頭がん・喉頭がん
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WEB予約咽頭がんおよび喉頭がんは、のどにできる悪性腫瘍です。咽頭は鼻の奥から喉頭までを含む範囲で、上咽頭(鼻の奥)、中咽頭(口の奥)、下咽頭(喉頭の上部)に分かれます。喉頭はさらに下に位置し、声帯や呼吸の通り道として重要な役割を担っています。
がんが発生する部位によって症状や進行具合が異なり、早期には自覚症状が乏しいことも少なくありません。しかし進行すると、日常生活に大きな支障をきたすようになります。早期発見・早期治療が非常に重要な疾患です。
声のかすれ(特に喉頭がんに特徴的)
のどの違和感や痛みが続く
飲み込みにくさ、食べ物が引っかかる感じ
首のしこり(リンパ節の腫れ)
持続する咳や血痰
耳への放散痛(特に咽頭がん)
呼吸が苦しくなる(進行時)
これらの症状が、目安として2週間以上続く場合には、がんの可能性も否定できません。特に喫煙・飲酒歴がある方は注意が必要です。気になる症状がある方は、早めに消化器内科の受診をおすすめします。
主な原因として以下の要因が知られています。
最も大きなリスク要因で、咽頭や喉頭粘膜に長期的なダメージを与えます。
アルコール摂取により粘膜が慢性的に刺激を受け、リスクが上昇します。特に喫煙との併用は相乗的に危険度が高まります。
特に中咽頭がんに関連し、近年増加傾向にあります。加齢・遺伝的素因・栄養バランスの偏りなども関連する要因です。生活習慣の見直しによって、がんの予防や再発リスクの低下につなげることが期待できます。
確定診断のためには、内視鏡(ファイバースコープ)による視診および、必要に応じて病変部の組織を採取する生検検査が行われます。加えて、CTやMRIなどの画像検査でがんの広がりやリンパ節転移の有無を確認します。進行度によってはPET検査なども検討されます。
当院では、経験豊富な医師が丁寧に診察・内視鏡検査を行い、早期発見・適切な診断を心がけています。
治療法はがんの種類や進行度によって異なります。早期であれば放射線治療のみで治癒が期待できるケースもありますが、進行がんの場合は手術・放射線・化学療法を組み合わせた集学的治療が行われます。
喉頭がんにおいては、がんの進行によって声帯摘出が必要になる場合もあります。可能な限り音声機能や嚥下機能を温存できるよう、患者様一人ひとりに最適な治療方針を検討します。治療後の再発予防や生活の質を保つためには、以下のような生活習慣の見直しが重要です。
禁煙と節酒を徹底する
栄養バランスのとれた食事
規則正しい生活と十分な睡眠
定期的な検診の継続
咽頭がん・喉頭がんは、生活の質に大きな影響を及ぼす疾患です。早期に発見し、適切な治療を受けることで、機能温存や予後の改善が期待できます。のどの不調が続くときは自己判断せず、専門医の診察を受けるようにしましょう。
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